野外スケッチ初心者で、どう描いたらいいかわからないと悩んでいませんか?
タブレットユーザーならではの疑問も出てきます。
- 「頭がまっしろになって、何から描いていいかわからない」
- 「とりあえす外に出て描いたけれど、あわてていつものように描けない」
- 「いつもより時間がかかってばかりでぜんぜん作品が完成しない」
など、悩みがたくさん出てきたりします。
できれば改善したいです。
こんな悩みを解決できる記事を用意しました
これらの原因は描くことの下地にあります。
かみくだいて言うと絵に描く前に情報を調達し、取捨選択するということです。
しかし、初心者ですとどの情報をどんなふうに描くべきかわからないので苦労してしまいます。
そこで絵に描く主な情報をあらかじめ決め、迷わず描画できるようにします。
なぜなら、このポイントを押さえれば「どうしたらいいかわからない」という事態にはならないからです。
絵に描く情報の要点がつかめれば、制作の進行はずいぶん楽になります。
今回の記事では初心者向けに、タブレットを使った野外スケッチのコツを説明しています。
ポイント
タブレットを使った野外スケッチの具体的な6つのコツを紹介。
初心者にもわかりやすいように創作の下準備の説明をします!
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ノマド的創作活動! 野外スケッチの6つのコツ
タブレットを使った野外スケッチでは、描く前の下準備が大事です。
なぜなら、描きながら迷わなくなります。
その理由は6つあります。
- 描く前に野外スケッチの資料をつくる
- モチーフを上下左右や前後からよく観察する
- 構図を3パターン(できればそれ以上)考える
- 光の向きを決めておく
- モチーフを描くキャンバスの上で、一番明るいところと一番暗いところを把握しておく
- モチーフをシンプルな形に省略したらどんな立体か想像する
1~6を順番に説明します。
描く前に野外スケッチの資料をつくる
描きたいものが決まったらまずタブレットで写真を撮りましょう。
なぜなら貴重な資料になります。
たとえば、日付と場所と天気が記録できます。
そのうえ、スケッチが時間内に描き終わらない場合や、後日描き足したくなる場合その写真を参考にできます。
そのため、描き始める前にまず写真を撮っておきましょう。
コツ1~3を同時に行い、モチーフの向きや画角や明暗、コントラストをかえて写真は複数枚撮っておくと心強いです。
モチーフを上下左右や前後からよく観察する
そのわけは、絵のモチーフを肉眼でみるのと写真でみるのとでは印象がちがう場合がよくあるからです。
どういうことかと言うと、「あとで創作活動するために写真に撮ったから安心」 とならない場合がたくさんあります。
たとえば、タブレットで撮った写真にはゆがみがあります。
補正ソフトなどで修正しない限り、正確な写真にはなりません。
また、野外で撮影した写真はコントラストが強くなりがちです。
影が妙に暗くなったり、明るいところが真っ白な写真は、肉眼でみた印象とぜんぜん違ったりします。
最終的には写真より印象を大切に作画しましょう。
このことから、モチーフを上下左右や前後からよく観察して印象をつかみましょう。
構図を3パターン(できればそれ以上)考える
写真を撮りながら、上下左右や前後ぐるっとまわってどの角度がモチーフと背景が映えるか考えましょう。
その理由は、観察しながら写真を何枚も撮っていればかんたんに構図の比較ができるからです。
たとえば写真を見比べていけば、だんだん「正面よりななめ45°からの方がいいな」とか「背景は空をもっと入れたい」とか好みの構図が出てきます。
その中でも特に「描きたい!」と感じた構図を、自分の理想とすり合わせてもっと好みの構図にして作品にできます。
このように、写真の構図を参考にして理想的な構図を考えましょう。
光の向きを決めておく
描画を進める前に、光源を決めておきましょう。
なぜなら、野外スケッチでは太陽の位置によって光の向きがかわるからです。
具体的に言うと、午前と午後では影の方向が逆になります。
一日描いていると刻一刻と光の向きが変わるので、作画中に辻褄があわなくなることがよくあります。
そのため、モチーフを決めたら光の方向も決めて絵を描きましょう。
キャンバスの上で一番明るいところと一番暗いところを把握しておく
キャンバス上では一番明るいところと一番暗いところを最初に決めます。
そのわけは、一番明るいところと一番暗いところがあればそこを基準にできるからです。
たとえば、「ここは一番暗い影より少し明るい」とか「明るい部分の中ではこのあたりが影色に近くなってる」とかキャンバス上で比較できます。
基準があればキャンバス上で調整しやすいです。
このように、一番明るいところと一番暗いところを把握しておけば描画中迷わなくなります。
モチーフをシンプルなかたちに省略したらどんな立体か想像する
どんなかたちのモチーフでも単純な立体にして考えよう
その理由は、モチーフのおおまかな形が理解できれば描画しやすくなるからです。
具体的に言うと、「ビルはだいたい長方体」とか「花冠はだいたい円錐形」など当てはめて考えます。
単純な立体なら光の向き、影の方向、暗い面と明るい面などで迷ったときでも「長方体だから光がこちらから来たら影はこっち」など指針になります。
そのためモチーフをシンプルなかたちに省略したらどんな立体か考えることは大切です。
このように、6つの理由でタブレットを使った野外スケッチでは、描く前の下準備が大事です。
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ラフスケッチをしよう

上記の資料をもとにして、印象重視の小さなラフスケッチをつくりましょう。
ラフスケッチが創作物の完成までの道しるべになってくれます。
どういうことかと言うと、制作途中や迷ったとき、モチーフを見過ぎてわからなくなったときに見返すことができます。
ラフスケッチの印象を目指して、改めて作品を描画しましょう。
ラフスケッチは数分~十分くらいで完成させ、自身のイメージを固めます。
「最初はこのイメージで制作してたのか」と振り返って確認ができて便利です。
ですので、作品をつくるときは野外スケッチの情報をかんたんにまとめたラフスケッチをおすすめします。
まとめ
最後に、ご紹介した内容をおさらいしてきましょう。
野外スケッチのコツには特に以下の7つが重要です
- 描く前に野外スケッチの資料をつくる
- モチーフを上下左右や前後からよく観察する
- 構図を3パターン(できればそれ以上)考える
- 光の向きを決めておく
- キャンバスの上で、一番明るいところと一番暗いところを把握しておく
- 描くものをシンプルな形に省略したらどんな立体か想像する
- 上記の資料をまとめたラフスケッチをつくる
以上のように、野外スケッチのコツを6つ紹介しました。
野外での創作活動ではぜひ試してみてください。
ご紹介した内容を実践すれば、初心者の方でもタブレットで野外スケッチするときに迷わなくなりますよ。
ではでは。楽しい創作活動を!